「栄養難民」からの脱出
サプリメントを利用する際に注意しておきたいことがある。それは、サプリメントは食事の代わりに食べるものではないということだ。SF映画の登場人物のように、三食をすべてサプリメントで済ませてしまうのは、現実の食生活ではとても危険なことである。
たとえば、サプリメントによってビタミンDを摂りすぎると、下痢や吐き気などの症状をまねくことがある。また、ビタミンAを過剰に摂取すると、不眠症や頭痛に悩むこともあるのだ。
サプリメントは、不足した栄養素をからだに補給するのに有効であるが、あくまでも中心は食事であるということを忘れてはならない。
要は、どんな食事をつづけたらどのような栄養素が不足するのか、こういう症状はどの栄養素が足りないために起きるのか―をきちんと理解して、「サプリメント」を利用してほしいということだ。
糖類、タンパク質、脂肪ので「三大栄養素」。三大栄養素を人体のなかで十分に活用するために欠かせないのが、ビタミンやミネラルといった「副栄養素」。それから、健康増進に役立つ、新しい栄養素が食物中から発見されたり、これまで知られていた栄養素に新しい働きが発見されている。たとえば、ファイバー、ビフィズス菌、カゼインーフォスフォペプチド、アントシアニン、DHA、EPA、水、ビール酵母、エゾウコギなどで、これらを。新栄養素”と呼ぶことにする。
三大栄養素は食事から摂取し、副栄養素は食事を中心にサプリメントからも摂取する、そして、これ以外の有用な栄養素である新栄養素は、サプリメントから摂取するのが便利である。
現代に生きる私たちにとって、いまそこにある危機は「栄養難」である。「栄養難」と戦うためには、最新の栄養知識を武器に、日常の食事と、サプリメントを強力な味方として上手に活用することだ。
それが、「栄養難民」の状態から脱出できる有力な方法なのである。
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