ビタミンについて


ビタミンには、2つのタイプがある

ビタミンは、ニンジン、キャベツ、大根、オレンジといった野菜や果物に含まれていることはよく知られている。事実、ほとんどのビタミンは、植物に含まれている。

しかし、どの植物を調べても含まれていないビタミンがたった一つだけある。”ビタミンB12”である。ビタミンB12は、動物の体内だけでつくられるものだから、私たちは、肉類を食べねばならないのである。

では、ビタミンはいくつあるか、ご存じだろうか?

これまでに13種類のビタミンが見つかっている。さらにビタミンはその特徴によって分類すると、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」と水に溶けやすい「水溶性ビタミン」の二つのグループに分けられる。このことはビタミンを摂るうえでとても重要なことなので、詳しく述べておこう。


本当にビタミンは「がん」に効果があるのか?

最近の研究では、ビタミンの超能力がますます明らかになってきて、まさに救世主的な存在となっているが、私たちがどこまでビタミンの真実の姿を理解しているのかというと、かなり疑問だ。

まるでビタミンを万病に効く、「元気の素」のようにもてはやしているが、じつは、度を超したビタミンの摂取は、逆に健康を損ねる結果となる。要は、”風説”に踊らされることなく、正しい化学的知識をもつことが大切なのである。

ところで、私たちの最大の関心事は「ビタミンはほんとうにがんに効くのか」ということだと思う。がんに効くという科学的根拠は実際にあるのだろうか?これはます、なぜ人はがんにかかるのかを考えてみるとわかりやすい。


ビタミンの第一発見者は日本人だった!?

このビタミンの発見には、私たち日本人としては、たいへん残念なエピソードがある。それは、ビタミンのほんとうの第一発見者は、日本の化学者…鈴木梅太郎博士だったということである。

1910年、東京帝国大学の農科大学(現在の農学部)教授たった鈴木は、脚気に効く物質を米ぬかから取り出すことに成功した。この物質をアベリ酸(のちにオリザニンと改名)と名づけ、同年12月13日、東京化学会の例会で口頭発表した。そして翌年二月、日本語で論文を発表した。


ビタミンCは、かぜだけでなく、がんにも効く!?

「ビタミンCは、かぜだけでなく、がんにも効く」

1970年、生化学者のライナスーポーリング博士が衝撃的な発表をして以来、ビタミンCは、世界中から脚光を浴びることとなった。

”ビタミン(Vitamin)”とは、「生命(Vita)を与える物質」という意味である。人類最大の敵、がんをビタミンが倒してくれる、ビタミンはその意味するとおり、生きるために極めて重要な栄養素だということがあらためて確認されたのだが、その歴史は意外と新しい。

三大栄養素が動物の成長に必要なことはすでに一九世紀からよく知られていた。しかし、これ以外の物質(当時ビタミンという名前はなかった)も、生体において大事な役割をはたしていることがわかったのは、1906年、オランダの医師クリスチャン・アイクマンが食べ物のなかに神経症を治療する因子があることを提唱してからのことだ。これがビタミン研究のはじまりである。

つまり1906年以前は、三大栄養素はエネルギーになるだけでなく、細胞を組み立てる建築材料にもなることから、その重要性はよく知られていたが、これ以外の物質はどちらにもならないから、大事だと認められていなかった。


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