中年になると、とかく気になるのが老化である。老化によって視力や記憶に衰えがはっきりとあらわれてくる。このような症状に対して効果があるのが、ビタミンEだ。
また、女性の更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の生産が極端に落ちるので、からだはずいぷんと変化する。ビタミンEは女性ホルモンの分泌をスムーズにしてくれるので、しっかり摂りたい。
老化が起こる原因の一つに過酸化脂肪の生成があげられている。油が酸素によって酸化したのが過酸化脂肪で、焼魚を空気中にしばらく放置しておいたり、古くなった天ぷら油やカツオブシにも過酸化脂肪ができる。
この過酸化脂肪が脳の血管にたまると、血液の流れが悪くなるばかりか、酸素や栄養素が細胞に行き渡らない。また、血管の柔軟性が落ちてくると、血管は破れやすくなり、出血もしやすくなる。このため、心筋梗塞や脳卒中などの病気が発生しやすくなる。
過酸化脂肪が悪いのは、血管を弱くするばかりか、「細胞膜」にもダメージを与えるからである。細胞膜は細胞の入れ物であり、これがダメージを受けて破られると、細胞の中味が外に出てしまう。これでは細胞は生きられない。
大事なことは、過酸化脂肪の生成を少なくすることに尽きる。そのためには、不飽和脂肪酸の酸化を抑えるビタミンEをはじめとして、A、C、それから、体内でAに変身するβ‐カロチンを摂ることを心がけてほしい。